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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液検査 血球検査

血小板数

著者: 沼岡英晴1 厨信一郎1

所属機関: 1岩手医科大学血液内科

ページ範囲:P.126 - P.129

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異常値の出るメカニズム
 血小板は,骨髄中で骨髄巨核球からその細胞質の一部が分離する形で分離・形成される,直径1〜4μmの核をもたない血球である.骨髄での産生から,肝脾などの網内系臓器で処理されるまでの末梢での血小板の寿命は,正常では,8〜10日間であり,毎日1/8〜1/10が入れ替わっていることになる.また,末梢の血小板のうち約1/3が脾臓にプールされており,循環血液中の血小板と自由に入れ替わっている.
 骨髄巨核球からの血小板産生調節は,巨核球刺激因子あるいは血小板増加刺激作用をもつサイトカインであるthrombopoietin,EPO,SCF,GM-CSF,M-CSF,IL-1,IL-3,IL-6,IL-7,IL-11などの直接あるいは,間接的な作用により行われていると考えられているが,その生体内メカニズムの詳細はいまだ完全には明らかにされてはいない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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