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けんさ—私の経験
血小板減少を呈した教訓的2症例
著者: 石田茂夫1
所属機関: 1志木市立救急市民病院内科
ページ範囲:P.132 - P.132
文献購入ページに移動 〔症例1〕61歳,男性.1週間持続する微熱と倦怠感を主訴に来院.Plt 0.3万/μl,LDH 2,527IU/l,WBC 20,100/μl,Hb 6.5g/dlと,明らかに血液疾患とわかるデータ.T-bil 5.9mg/dl,D-bil 1.5mg/dl,マルクにて異型細胞を認めないことなどから溶血性貧血までは診断できたが,やはり血小板減少が不気味なため,3日目に大学病院に送った.即座にEvans症候群(自己免疫性溶血性貧血と特発性血小板減少性紫斑病(ITP)の合併)と診断され,その日のうちにプレドニン®60mgが開始され,呆気ないぐらいに著効した.もう少し教科書を調べる努力をすれば,自分でも結論を出せて治療もできたのに,と早めの紹介をちょっぴり悔やんだ.
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