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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

けんさ—私の経験

急激なHb低下の鑑別?

著者: 丸岡浩誌1

所属機関: 1久留米大学第1内科膠原病科

ページ範囲:P.135 - P.135

文献概要

 私は大学病院で膠原病を専門に診療していますが,3年前に経験したSLEの患者さんの話です.
 胸膜炎,腎症を伴った19歳の女性でしたが,今後の治療を決めるために,本人は嫌がっていましたが腎生検をすることになりました.もともと鉄欠乏性貧血がありHbは8.5〜9g/dlくらいとやや低めでしたが,早いほうが良いと考え,施行当日の朝CBCをチェックしたところ特に変わらず,出血凝固も問題なく,右手に輸液を確保し,午前の2例目で検査を行い無事終了しました.終了直後のCBCも特に問題なく,エコー上も明らかな出血もみられずひと安心と思っていました.6時間後のCBCもおそらく問題ないだろうと至急検査のboxの伝票を見てびっくり.Hbが3.2g/dlしかありません.中検に問い合わせましたが,再検済みで間違いないとのこと.病室の患者さんを診に行きましたが元気そうで,眼瞼結膜も特に白い感じはありませんでした.再度採血を行ったところHbは8.8g/dlと検査前とほぼ同じでした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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