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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液検査 凝固/線溶系検査

PT(プロトロンビン時間)

著者: 福武勝幸1 香川和彦1 西脇圭子2

所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室 2東京医科大学中央検査部

ページ範囲:P.146 - P.149

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 PTは外因性および共通性凝固因子のスクリーニングテストとして広く日常の臨床検査に用いられている.原理は被検血漿に組織トロンボプラスチンとカルシウムイオンを加えて,凝固するまでの時間を測定するものである.この検査は外因性凝固因子と共通性凝固因子群の複合した反応を測定する方法であり,第II因子(プロトロンビン),第V因子,第VII因子,第X因子の活性に関する異常を検出することができる.一般的には内因性凝固因子群と共通性凝固因子群の反応を測定する活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)と組み合わせることにより,血液凝固異常症のスクリーニング検査として使われている.この原理についてはAPTTの項において解説する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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