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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液検査 凝固/線溶系検査
PT(プロトロンビン時間)
著者: 福武勝幸1 香川和彦1 西脇圭子2
所属機関: 1東京医科大学臨床病理学教室 2東京医科大学中央検査部
ページ範囲:P.146 - P.149
文献購入ページに移動PTは外因性および共通性凝固因子のスクリーニングテストとして広く日常の臨床検査に用いられている.原理は被検血漿に組織トロンボプラスチンとカルシウムイオンを加えて,凝固するまでの時間を測定するものである.この検査は外因性凝固因子と共通性凝固因子群の複合した反応を測定する方法であり,第II因子(プロトロンビン),第V因子,第VII因子,第X因子の活性に関する異常を検出することができる.一般的には内因性凝固因子群と共通性凝固因子群の反応を測定する活性化部分トロンボプラスチン時間(APTT)と組み合わせることにより,血液凝固異常症のスクリーニング検査として使われている.この原理についてはAPTTの項において解説する.
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