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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液検査 凝固/線溶系検査

トロンボテスト,ヘパプラスチンテスト

著者: 村上直己1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部附属病院検査部血液検査科

ページ範囲:P.154 - P.155

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トロンボテスト
 異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 ウシ由来組織トロンボプラスチン,ウシ吸着血漿(II・VII・IX・X因子を欠く)に被検血漿を加えて凝固時間を測定する方法で,ビタミンK依存性凝固因子II・VII・X因子の総合的な凝固能を判定する(IX因子は内因系のためほとんど影響しない).またビタミンK欠乏状態,ワーファリン®服用時には不完全なビタミンK依存性凝固因子(II・VII・IX・X因子)が産生されて,PIVKA(protein induced by vitamin K antagonist)と総称され凝固阻害に働く.トロンボテストはPIVKAの影響をも含めたII・VII・X因子の総合活性を反映する.このため抗凝固薬ワーファリン®治療のモニター検査としてわが国では広く用いられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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