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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 蛋白
血清蛋白総論
著者: 櫻林郁之介1 藤田清貴2
所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター総合医学講座 2信州大学医療技術短期大学部衛生技術学科
ページ範囲:P.177 - P.184
文献購入ページに移動血清蛋白はヒト血清中に約8%の濃度で含まれ,現在,微量成分も含めて構造や性状の異なる約80種類以上のものが確認されている.これらの蛋白は種々の機能を有しており,体液の浸透圧維持,物質の結合と輸送,補体活性,血液凝固能,抗体活性など成分により機能分担があり,生体内における生命維持に大きな役割を演じている.したがって,特定の蛋白の定量,その増減の観察は病態を把握するうえできわめて重要である.表1には,pH 8.6の緩衝液の中における主な血清蛋白成分を相対易動度別に示した.これらのなかには,いまだ生物学的機能の判明していないものも少なくない.
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