文献詳細
文献概要
けんさ—私の経験
不明熱の患者に対する検査
著者: 猪熊哲朗1
所属機関: 1高松赤十字病院内科
ページ範囲:P.184 - P.184
文献購入ページに移動臨床の場で遭遇することの多い「不明熱:FUO」は,1961年にPetersdorfらの提唱した古典的定義では,①3週間以上持続する38℃以上の発熱で,②入院後1週間の精査でも診断のつかないもの,である.しかし最近では,古典的なFUOの患者以外に,他疾患で入院中の患者,好中球減少を伴う患者,HIV感染の患者の3群を設定し,しかも精査にもかかわらず3日以内に診断がつかない場合をFUOと定義する.その原因疾患として,従来より感染症・悪性腫瘍・膠原病がビッグスリーといわれている.
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