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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集

血液生化学検査 蛋白

Bence Jones蛋白

著者: 大谷英樹1

所属機関: 1北里大学医学部臨床病理学

ページ範囲:P.218 - P.219

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 免疫グロブリンフラグメントの一つであるベンスジョーンズ蛋白(Bence Jones protein:BJP)は,通常二量体として存在し,分子量は44,000と小さいため血中のBJPは糸球体から容易に濾過され尿中に排泄される.したがって,BJPは血清よりも尿のほうが証明しやすい.
 BJPは単一のL鎖からなるので,単一クローン性L鎖(monoclonal light-chain)とも呼ばれ,免疫グロブリンと同様に2つの型に区別される.すなわち,BJP-κとBJP-λである.一方,構造上多少異なった数多くのL鎖からなる多クローン性(polyclonal)L鎖があり,BJPとは免疫電気泳動により区別しうるが,両者の鑑別には注意を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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