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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 炎症マーカー

CRP(C反応性蛋白)

著者: 尾鼻康朗1

所属機関: 1近畿大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.228 - P.231

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 C反応性蛋白(C-reactive protein:CRP)は急性反応性物質の一つで,1930年にTillettとFrancisによって肺炎双球菌の細胞壁中のC多糖体と沈降反応を起こす血漿蛋白成分として初めて報告され,炎症,腫瘍および組織破壊などの病態により患者血清中に出現することが知られ,日常検査に繁用されている.
 CRPは肺炎球菌などの菌体に結合し拡散を防ぎ,補体を活性化し,オプソニン効果によって非特異的生体防御機構の一つとして働くが,本来の役割は各種炎症反応などで生じた多糖類の運搬であると考えられている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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