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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 窒素化合物

アミノ酸

著者: 加納麻衣子1

所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理学教室

ページ範囲:P.266 - P.268

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 アミノ酸は,同一分子内にアミノ基(-NH2)とカルボキシル基(-COOH)を有する化合物の総称で,蛋白質の主要構成成分である.成人血漿中には40種類のアミノ酸が存在し,アミノ酸窒素量は4〜6mg/dlである.この血漿中遊離アミノ酸は,生体の全アミノ酸の1%程度であり,摂取蛋白やアミノ酸の吸収量,体蛋白の合成と分解,アミノ酸の細胞内輸送などによって変動する.このため血漿中のアミノ酸濃度や組成の変化により,生体内の代謝異常や臓器の障害を推測することが可能となる.近年,HPLCによる生体試料中のアミノ酸分析が進歩し,先天性アミノ酸代謝異常症をはじめ,肝疾患,腎疾患,内分泌疾患,神経・筋疾患,低蛋白栄養などの診断や病態の解明に血漿や尿中のアミノ酸の測定が行われている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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