文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 酵素および関連物質
ADA(アデノシンデアミナーゼ)
著者: 久保定徳1
所属機関: 1昭和大学医学部臨床病理
ページ範囲:P.296 - P.297
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
アデノシンデアミナーゼ(ADA)は,アデノシンからイノシンへの脱アミノ反応を触媒する酵素であり,プリン代謝のサルベージ経路に関与している.生成されたイノシン,あるいはデオキシイノシンは尿酸に合成されて排泄されるか,一部は核酸合成に再利用される.ADAはヒトの組織に広く分布し,腸管粘膜,胸腺,脾,扁桃やリンパ球に活性が高く,次いで肝,腎,肺,副腎に存在する.
血中ADAは,プリン代謝や組織破壊の亢進,あるいはADA分泌の増加により上昇するため,肝疾患や腫瘍性の血液疾患,あるいはウイルス感染症や悪性腫瘍の診断や経過観察に利用されている.
アデノシンデアミナーゼ(ADA)は,アデノシンからイノシンへの脱アミノ反応を触媒する酵素であり,プリン代謝のサルベージ経路に関与している.生成されたイノシン,あるいはデオキシイノシンは尿酸に合成されて排泄されるか,一部は核酸合成に再利用される.ADAはヒトの組織に広く分布し,腸管粘膜,胸腺,脾,扁桃やリンパ球に活性が高く,次いで肝,腎,肺,副腎に存在する.
血中ADAは,プリン代謝や組織破壊の亢進,あるいはADA分泌の増加により上昇するため,肝疾患や腫瘍性の血液疾患,あるいはウイルス感染症や悪性腫瘍の診断や経過観察に利用されている.
掲載誌情報