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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 酵素および関連物質

PSTI(膵分泌性トリプシンインヒビター)

著者: 小川道雄1

所属機関: 1熊本大学医学部第2外科

ページ範囲:P.312 - P.313

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 膵分泌性トリプシンインヒビター(pancreaticsecretory trypsin inhibitor:PSTI)は,膵臓で合成されて膵液中に分泌されるトリプシンインヒビターである.PSTIは膵臓以外の種々の正常組織や悪性腫瘍組織にも存在し,単に膵臓のトリプシンインヒビターであるだけでなく,急性相反応物質として,広く生体の防御反応に関与している物質であることが明らかにされている1〜3).血中PSTIの測定は,特に急性膵炎や悪性腫瘍の診断に用いられる.病勢をよく反映して敏感に変動するので,重症度や進行度の判定に有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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