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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 酵素および関連物質

ADH(アルコール脱水素酵素)

著者: 山内眞義1

所属機関: 1東京慈恵会医科大学内科学講座第1

ページ範囲:P.324 - P.325

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 アルコール脱水素酵素(ADH)には,多数のアイソザイムが存在するが,エタノールを基質としてその活性を測定した場合,本酵素の生体内分布は95%が肝であり,他臓器では胃粘膜,睾丸,脳,網膜などでわずかに活性を認めるのみである.肝細胞内では細胞質に局在する.また肝臓の小葉内分布では,中心静脈周囲の小葉中心部に局在する.したがって,GPTやLDHなどと同様に,肝の逸脱酵素としての性格を有することから,本酵素の血清中の活性を測定することは,肝細胞障害の程度,特に肝の小葉中心部の肝細胞障害を把握するのに有用である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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