文献詳細
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集
血液生化学検査 糖質および関連物質
文献概要
糖代謝異常の有無,異常の程度の推定は,臨床検査学的には血糖値の測定によってなされているのが一般的であろう.しかし,血糖応答に異常が認められなくても糖代謝異常が発症していることも多い.糖代謝異常は,インスリン分泌の障害,インスリン作用の障害あるいはその両者の結果として発現してくる.インスリンの作用が多彩であることから,糖代謝異常の存在する際には脂質代謝異常や蛋白代謝異常が併発する可能性があり,その方面の追跡も必要となる.
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