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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白

脂質・リポ蛋白代謝のメカニズム

著者: 疋田稔1 武城英明1 齋藤康1

所属機関: 1千葉大学医学部第2内科

ページ範囲:P.366 - P.369

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リポ蛋白の構造と特性
 生体の血清脂質には,主に中性脂肪(triglycerides:TG),コレステロール(cholesterol),リン脂質(phospholipids:PL),脂肪酸が存在し,コレステロールはさらに,遊離コレステロール(free cholesterol:FC)と脂肪酸と結合したコレステロールエステル(cholesteryl ester:CE)に分けられる.脂質の特徴は疎水性であり,なかでもTGとCEは非極性脂質と呼ばれ不溶性である.生体ではTGとCEを核として,極性物質であるPL,FCが表面を取り囲み,さらにその表面に蛋白質(アポ蛋白)が存在する球状粒子(リポ蛋白)として血清中に存在する.
 血中リポ蛋白は脂質組成・含有量やアポ蛋白の違いなどにより5種類に大別され,その基本的性状の違いは比重に反映される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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