icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白

リポ蛋白分画

著者: 山田信博1

所属機関: 1筑波大学臨床医学系内科

ページ範囲:P.382 - P.384

文献購入ページに移動
 リポ蛋白は脂質と蛋白の複合体を指し,その特性によりいくつかの分画に分けられる.分画する方法としては,①密度に基づく方法,②電気泳動法に基づく方法,③粒子サイズに基づく方法がある.
 一般によく知られている命名法は,密度に基づく分画法によっている.リポ蛋白は,脂質と蛋白の複合体であり,脂質含量が多いとその比重は低くなり,蛋白含量が多いと比重は高くなる.低いリポ蛋白より,超低比重リポ蛋白(very low density lipoprotein:VLDL),低比重リポ蛋白(lowdensity lipoprotein:LDL),高比重リポ蛋白(high density lipoprotein:HDL)が正常には存在する.ある種の病的状態で,VLDLとLDLの間のリポ蛋白(intermediate density lipoprotein:IDL)が増加することがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?