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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

けんさ—私の経験

HbA1c

著者: 村上貞次1

所属機関: 1公立南丹病院内科

ページ範囲:P.387 - P.387

文献概要

 ヘモグロビン(Hb)のグロビン鎖と血液中に含まれるグルコースなどと結合することをHbのグリケーションといい,Hbに血液中にある糖質が結合したものをグリコヘモグロビンという.
 グリコヘモグロビンはグルコースと結合したHbを指すのではなく,血液中にある体内糖代謝産物によって修飾されたHbの総称である.Hbをイオン交換カラムクロマトグラフィーで分画すると,グリコヘモグロビンはHbAより早く溶出されることから,HbA1という分画で呼ばれている.現在,グリコヘモグロビンとHbA1は同義語のように理解されているが,正しくはHbA1もグリコヘモグロビンのすべてを表しているわけではない.また,HbA1はさらに細かく分離することができて,主なものにはHbA1a,HbA1b,HbA1cがあり,すべてHbの比率(%)で表現される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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