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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 脂質・リポ蛋白

LCAT(レシチン-コレステロールアシルトランスフェラーゼ)

著者: 杉本元信1

所属機関: 1東邦大学医学部第2内科

ページ範囲:P.391 - P.391

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 レシチンコレステロールアシルトランスフェラーゼ(LCAT)は,血中および組織の脂質代謝に関与し,レシチンの脂肪酸をコレステロールの水酸基に転移させて,リゾレシチンとコレステロールエステルを生成する酵素である.大部分がHDLを基質とするα-LCATであるが,VLDLやLDLを基質とするβ-LCATも知られている.
 家族性LCAT欠損症は稀ではあるが,高脂血症患者の一部に存在する.LCATは肝で合成され,半減期が2〜3日と短いため,肝蛋白合成能が低下する重症肝疾患で減少する.一方,脂質合成が亢進する種々の病態で増加する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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