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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属

pH,PaCO2,PaO2,SaO2,HCO3-,Base Excess

著者: 松尾収二1

所属機関: 1天理よろづ相談所病院臨床病理部

ページ範囲:P.399 - P.407

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 pH,PaCO2,PaO2,SaO2,HCO3-,baseexcess(BE)は,血液ガス検査と呼ばれ,バイタルサインをみるための基本的検査であり緊急検査として頻用される.
 臨床的意義は,呼吸・循環機能,末梢でのガス交換,細胞代謝,酸塩基平衡の評価を行うことにある(図1).したがって,呼吸器,循環器,腎臓などの臓器障害のほか,血流やヘモグロビン,重炭酸緩衝系などの血液成分の変化でも異常値を呈する.このように血液ガスには種々の因子が絡み合っているが,検査データの判読には,ガス交換をみる呼吸.循環系と酸塩基平衡に分けると病態を把握しやすい(表1).前者の評価はPaCO2,PaO2,SaO2,後者の評価はpH,PaCO2,HCO3-,BEで行う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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