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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 血液ガス・電解質・微量金属

血清銅

著者: 友安茂1

所属機関: 1昭和大学医学部血液内科

ページ範囲:P.416 - P.417

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 血清銅は,アルブミン結合銅とセルロプラスミン結合銅の総和である.胃,上部小腸から吸収された銅は,アルブミンと結合して肝臓および各種臓器に運ばれる.肝臓に運搬された銅は貯蔵されるか,セルロプラスミンに合成される.銅の主な排泄経路は胆道であり,胆道が閉塞されると血清銅は増加する.銅結合蛋白であるセルロプラスミンにはferroxidase(鉄酸化触媒酵素)作用があり,銅代謝異常によって鉄代謝異常をきたし貧血を発症することもある.また,セルロプラスミンは急性炎症性蛋白であり,炎症性疾患で血清銅は増加する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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