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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 ビタミン

ビタミンB12,葉酸

著者: 橋詰直孝1

所属機関: 1東邦大学大橋病院臨床検査医学

ページ範囲:P.428 - P.429

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 ビタミンB12や葉酸の異常値の出るメカニズムを表1に示した.ビタミンB12が低値に出る場合は,内因子欠乏以外に胃切除,吸収不良症候群,盲管症候群,Zollinger-Ellison症候群,慢性膵炎,Kostman症候群,Imerslund病(選択的B12吸収不良),先天性トランスコバラミンIおよびII欠損症などの吸収障害が最も頻度が高い.アルコール依存患者でも起こるが頻度は少ない.ビタミンB12の競合は広節裂頭条虫,ランブル鞭毛虫で起こる.薬物はネオマイシン,コルヒチン,パラアミノサルチル酸,ビグアナイドで起こる.
 葉酸が低値に出る場合には,アルコールなどによる吸収障害が最も頻度が高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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