文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 ビタミン
ビタミンB12,葉酸
著者: 橋詰直孝1
所属機関: 1東邦大学大橋病院臨床検査医学
ページ範囲:P.428 - P.429
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
ビタミンB12や葉酸の異常値の出るメカニズムを表1に示した.ビタミンB12が低値に出る場合は,内因子欠乏以外に胃切除,吸収不良症候群,盲管症候群,Zollinger-Ellison症候群,慢性膵炎,Kostman症候群,Imerslund病(選択的B12吸収不良),先天性トランスコバラミンIおよびII欠損症などの吸収障害が最も頻度が高い.アルコール依存患者でも起こるが頻度は少ない.ビタミンB12の競合は広節裂頭条虫,ランブル鞭毛虫で起こる.薬物はネオマイシン,コルヒチン,パラアミノサルチル酸,ビグアナイドで起こる.
葉酸が低値に出る場合には,アルコールなどによる吸収障害が最も頻度が高い.
ビタミンB12や葉酸の異常値の出るメカニズムを表1に示した.ビタミンB12が低値に出る場合は,内因子欠乏以外に胃切除,吸収不良症候群,盲管症候群,Zollinger-Ellison症候群,慢性膵炎,Kostman症候群,Imerslund病(選択的B12吸収不良),先天性トランスコバラミンIおよびII欠損症などの吸収障害が最も頻度が高い.アルコール依存患者でも起こるが頻度は少ない.ビタミンB12の競合は広節裂頭条虫,ランブル鞭毛虫で起こる.薬物はネオマイシン,コルヒチン,パラアミノサルチル酸,ビグアナイドで起こる.
葉酸が低値に出る場合には,アルコールなどによる吸収障害が最も頻度が高い.
掲載誌情報