文献詳細
文献概要
増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 ビタミン
ビタミンA,B1,B2,B6,D,E
著者: 橋詰直孝1
所属機関: 1東邦大学大橋病院臨床検査医学
ページ範囲:P.430 - P.431
文献購入ページに移動血中ビタミンが高値に出て臨床的に問題となるのはビタミンA,D,Eである.ビタミンAが高値に出る場合はA過剰症(中毒),高脂血症や脂肪肝をきたす過栄養,腎不全である.25(OH)D値が高値に出る場合はD過剰症(中毒)で,1α,25(OH)2Dが高値ならば原発性副甲状腺機能亢進症,慢性肉芽腫症,ビタミンD依存症くる病II型,カルシウム欠乏性,1,25D産生悪性リンパ腫が考えられる.ビタミンEは高脂血症や妊婦で高値をきたす.
低値をきたすメカニズムは表1に示した.
掲載誌情報