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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 血液生化学検査 血中薬物濃度

強心薬

著者: 廣田路子1 伊賀立二1

所属機関: 1東京大学医学部附属病院薬剤部

ページ範囲:P.437 - P.439

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 ジギタリス製剤は様々な薬物間相互作用があり,血中濃度の変動が起こる.表1,2に,添付文書に記載されている相互作用のメカニズムを記す.
 新生児期は腎機能が未発達であることからジゴキシンの消失半減期は35〜70時間であり,その後は腎機能の発達に伴って徐々に短くなり,生後1年では15〜30時間になる.生後1日から1年程度までの小児の分布容積は,成人の1.5〜2倍程度大きい.小児期にはジギトキシンの腎クリアランスは成人と変わらなくなるが,全身クリアランスは成人より高く,ジゴキシンやジギトキシンの投与量は成人よりも高くする必要がある.また,小児期にはジゴキシンの心筋中濃度/血清中濃度比は成人の約2倍である.このように,生後しばらくの間は体内動態が大きく変化するので,血清中濃度モニタリングが必要な時期である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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