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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 内分泌学的検査 総論
内分泌総論
著者: 池田斉1
所属機関: 1埼玉医科大学総合医療センター中央検査部
ページ範囲:P.451 - P.453
文献購入ページに移動内分泌疾患では,原因となる病変(腫瘍,炎症など)によって起こる局所症状,全身症状のほかに,各ホルモンの過剰や欠乏に基づいた特徴的な症状が現れる(表1).これらの症状から内分泌疾患の疑いをもたれることが多い.診断に重要なのは血中や尿中のホルモンの測定である.診断が下されれば治療に移るが,基本的な方針は,ホルモン過剰の是正またはホルモン欠乏の補充である.治療後の経過観察にも,血中,尿中のホルモン検査が重要である.内分泌疾患の予後は,基礎疾患が悪性腫瘍である場合を除けば,概して良好である.
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