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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 内分泌学的検査 下垂体

PRL,LH,FSH(プロラクチン,黄体化ホルモン,卵胞刺激ホルモン)

著者: 久保田俊郎1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部産科婦人科

ページ範囲:P.458 - P.459

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PRL
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 PRL(prolactin)は,脳下垂体より分泌されるアミノ酸198個が鎖状に連なった単純蛋白ホルモンで,血清中PRLの測定は内分泌診療において不可欠な検査である.
 下垂体前葉のlactotrophsの増加・機能亢進と,視床下部のPRL分泌抑制因子の分泌低下などにより高PRL血症となる.高濃度のPRLは視床下部-下垂体-卵巣系に作用して,排卵を抑制して無月経や不妊をもたらす.また,妊娠中に増加するPRLは乳腺の発育を促して,産褥期の乳汁分泌に重要な役割を果たす.産褥期以外にも乳汁分泌がみられる乳汁漏出症では,高PRL血症による性腺系の機能低下を伴う場合が多い1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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