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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集

内分泌学的検査 甲状腺・副甲状腺

カルシトニン

著者: 藤村英昭1 橋本琢磨2

所属機関: 1金沢大学医学部附属病院検査部 2金沢大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.468 - P.469

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 カルシトニンは,主として甲状腺の濾胞細胞(C細胞)で産生されるペプチドホルモンで,副甲状腺ホルモンや1,25ビタミンDと同じカルシウム(Ca)調節ホルモンの一つである.その主たる作用は,①腸管からのCa吸収抑制,②破骨細胞の骨吸収抑制,③腎からのCa排泄促進であり,総合的に血中Ca濃度の低下に働く.
 カルシトニンは,血中のCaあるいはガストリンやグルカゴンなどの消化管ホルモンによって分泌調節されているため,これら調節因子の代謝や分泌に異常が生じると高値または低値を示すことが知られている.また,カルシトニンは腎で代謝されるため,腎機能が低下すると血中濃度が上昇する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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