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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 内分泌学的検査 性腺

テストステロン

著者: 石坂和博1 大島博幸1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部泌尿器科

ページ範囲:P.486 - P.487

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 テストステロン(testosterone:以下T)は,男子における血中アンドロゲンの主体で95%以上が精巣から分泌される.その合成分泌は視床下部-下垂体-精巣系により調節されている.この生成調節系の異常により血中Tは異常値となる.責任病変はHCG産生肝癌や,副腎によるアンドロゲン過剰産生など調節系外の場合もある.
 女性の血中主要アンドロゲンは,T,アンドロステンジオン(A),デヒドロエピアンドロステロン(DHEA),およびDHEA-Sである.Tの50〜60%は末梢組織におけるAからの転換により,残りが副腎,卵巣からのほぼ等量ずつの分泌である.Aの分泌も副腎と卵巣それぞれ等量なので,Tは副腎,卵巣半々の由来である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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