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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 免疫学的検査 感染症関連検査 ウイルス抗原・抗体検査

C型肝炎ウイルス抗体および遺伝子

著者: 渡辺秀樹1 榎本信幸1 佐藤千史2

所属機関: 1東京医科歯科大学第2内科 2東京医科歯科大学保健衛生学科

ページ範囲:P.504 - P.507

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HCV抗体
 異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 HCV抗体は,どの領域に抗原を設定するかによって異なったものが開発されている.主なものとして,C100-3抗体(第一世代),NS3領域,NS4領域,コア領域を抗原とした第二世代抗体,コア領域,NS3領域,NS4領域にさらにNS5領域を抗原として加えた第三世代の3種類がある(図1).
 C100-3抗体は1989年に最初に開発された抗体であり,血中HCV-RNA陽性例の約70%しか陽性を呈さない.また偽陽性も多く,現在はほとんど用いられない.第二世代は1991年に開発され,偽陽性・偽陰性が減少し,HCV-RNA陽性例の約95%が陽性となる.第三世代は1995年に開発され,HCV-RNA陽性例の約99%で陽性となる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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