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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 免疫学的検査 感染症関連検査 ウイルス抗原・抗体検査

風疹ウイルス

著者: 植田浩司1

所属機関: 1西南女学院大学保健福祉学部

ページ範囲:P.510 - P.511

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 風疹の症状の軽重および合併症の発症,胎児への影響とその程度,先天性風疹症候群(妊婦の風疹ウイルス感染に起因する先天異常)の症状の軽重と測定された風疹抗体価の高低との間に特別な関係は見いだされていない.現時点では,風疹抗体検査においては生化学検査などでいわれる“異常値”に該当する検査値は臨床的にはない.したがって,異常値を示す疾患・病態についての教科書的記載はない.
 技術的に赤血球凝集抑制試験(hemagglutination inhibition test:HI試験)において血清中の非特異的赤血球凝集抑制因子の除去が不完全なとき陰性が陽性に(偽陽性),陽性の抗体価が実際より高い値を示すので,検査結果を読むときに注意が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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