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けんさ—私の経験
顕微鏡を覗いてみよう
著者: 平沢龍登1
所属機関: 1平沢クリニック
ページ範囲:P.551 - P.551
文献購入ページに移動 今から8年前,22歳の青年が発熱を訴えて来院.問診では,マラリア感染地域に渡航していたが,クロロキンを予防内服していた.理学所見でも発熱以外に特記すべきことなく,急性上気道炎の疑いで3日間の投薬をした.
しかし,発熱(発熱周期は一定せず)が持続するとのことで再来.眼瞼結膜がわずかに貧血様で,当初なかった肝・脾腫を認めたため,「もしかしてクロロキン耐性マラリア?」と考えた.血液・生化学検査では,CRP 9.4mg/dl,正球性正色素性貧血,LDH高値,網状赤血球高値を認めていた.
しかし,発熱(発熱周期は一定せず)が持続するとのことで再来.眼瞼結膜がわずかに貧血様で,当初なかった肝・脾腫を認めたため,「もしかしてクロロキン耐性マラリア?」と考えた.血液・生化学検査では,CRP 9.4mg/dl,正球性正色素性貧血,LDH高値,網状赤血球高値を認めていた.
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