icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 免疫学的検査 感染症関連検査 微生物の抗原・抗体検査

真菌抗原・抗体

著者: 多田尚人1 網野信行1

所属機関: 1大阪大学医学部臨床検査診断学

ページ範囲:P.560 - P.561

文献購入ページに移動
異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 深在性真菌症(カンジダ症,アスペルギルス症,クリプトコックス症など)は,immunocompromised hostにおける日和見感染症として,医療の高度化に伴い増加している疾患である.診断には検体からの真菌の細菌学的な分離同定がもちろん重要であるが,必ずしもその陽性率は高くなく,また結果に時間を要することも多い.
 そこで,抗原または真菌由来の代謝産物を検出する方法が,感度および迅速性の点から注目されている.血中や髄液中に抗原が検出されれば,今そこに真菌が存在することを示唆する.一般に真菌抗原血症は一過性で,病初期に繰り返して検体採取するほうが陽性率が上がるといわれ,検体の採取時期は検出率に大きく影響する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら