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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 免疫学的検査 自己免疫関連検査

LE細胞

著者: 今福裕司1 吉田浩1

所属機関: 1福島県立医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.584 - P.585

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 LE細胞は,1948年HargravesらによりSLE骨髄塗沫標本中に発見された.SLE(全身性エリテマトーデス)の病態と関連すると考えられ,これが抗核抗体研究の始まりとなり,末梢血を用いるLE細胞試験として今日も行われている.
 LE細胞の形成には4因子(血清中LE細胞因子,変性白血球核,正常好中球,補体)が必要であり,特にLE細胞因子,今日で言うヒストン結合核蛋白あるいはヒストンに対する抗体が必要であり,これが産生されやすいSLEに特異性が高い.この検査が他の自己抗体の検査と異なる点は,この検査の陽性は単に自己抗体の存在を示すだけでなく,患者体内で自己免疫現象が実際に起こっていることを直接的に示唆することである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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