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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集

免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗SS-A/Ro抗体,抗SS-B/La抗体

著者: 宮脇昌二1

所属機関: 1倉敷成人病センターリウマチ膠原病センター

ページ範囲:P.588 - P.589

文献概要

異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 いずれも抗核抗体の一つである.シェーグレン症候群(Sjögren's syndrome:SS)の患者血清より発見されたためSjögren's syndrome A(SS-A),Sjögren's syndrome B(SS-B)の名が付けられており,またRo,Laの名はこれらの抗体が最初に発見された患者のイニシャル名である.SS-A/Ro抗原は60kDaと52kDaの複合体蛋白で核内と細胞質に分布し,またSS-B/La抗原は48kDaの核内リン酸化蛋白である.抗SS-A/Ro抗体は単独で発現するが,抗SS-B/La抗体はほぼ常時抗SS-A/Ro抗体とともに出現する.両抗核抗体ともにSSに発現しやすいが,絶対的な特異性はなく,SSを伴わない全身性エリテマトーデス(SLE)などの他の膠原病にも幅広く出現する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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