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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集

免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOAb)〔抗甲状腺マイクロゾーム抗体(McAb)〕

著者: 家入蒼生夫1

所属機関: 1獨協医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.592 - P.593

文献概要

 抗甲状腺マイクロゾーム抗体(McAb,MCHA,MCPA)の主要な対応抗原は,甲状腺ペルオキシダーゼ(TPO)である.McAbの約90%はTPOAbと思われるが,甲状腺ミクロゾームはサイログロブリンを含んでおり,McAb抗体価は抗サイログロブリン抗体(TgAb)の影響を受ける.
 TPOAbの測定は,125I標識TPOに抗体を結合させ,プロテインAを用いて沈降させ,放射能を測定するRIA法と,組み換えTPO蛋白質を固相化して測定するEIA法とがある.現在いくつかの測定キットが市販されているが,用いられている標準物質の濃度がキット間で統一されておらず,測定値の表示値が大きく異なる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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