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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 免疫学的検査 自己免疫関連検査

抗TSHレセプター抗体(TRAb)

著者: 家入蒼生夫1

所属機関: 1獨協医科大学臨床検査医学

ページ範囲:P.594 - P.595

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 TSHレセプターは細胞膜を7回貫通するG蛋白にカップルして情報を伝達する受容体で,甲状腺に発現している(脂肪組織など甲状腺以外の組織でも発現しているが,機能については不明の点がある).TSH受容体の細胞膜外の領域に対する抗体が自己免疫性機転で産生されたものをTRAbといい,TSHの結合を阻害する活性を有する(TSH binding inhibitory immunoglobulin:TBII).TBIIとTRAbは同義語として用いられることが多い.TBIIには,甲状腺を刺激する活性をもつTSAb(thyroid stimulating antibody)と,TSHの刺激作用を阻害するTSBAb(thyroid stimulation blocking antibody)とがあり,それぞれTSH受容体の細胞外領域に異なるエピトープを有する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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