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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 免疫学的検査 サイトカイン

サイトカインと可溶性サイトカインレセプター

著者: 宮坂信之1

所属機関: 1東京医科歯科大学医学部第1内科

ページ範囲:P.631 - P.633

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 サイトカインとは,免疫担当細胞をはじめとする種々の細胞から産生される生理活性物質の総称である.従来は,リンパ球から産生される物質をリンフォカイン,単球・マクロファージから産生されるものをモノカインと呼んだが,産生細胞から区別するのは困難なため,最近ではサイトカインのことばが汎用される.また,インターロイキンということばもある.遺伝子クローニングがされ,その生理活性が明らかにされた物質に対して,最近では順番にインターロイキン(IL)-1,2,3……と呼ぶ傾向にある.現在までに1から18までが同定されている.
 サイトカインレセプターは,細胞表面に発現されているサイトカインの受容体分子である.サイトカインとサイトカインレセプターとは,あたかも「鍵」と「鍵穴」の関係のように特異的であり,両者が細胞表面で結合することにより初めて細胞内にシグナルが伝達され,当該の遺伝子発現が行われ,サイトカインの生理活性が発揮される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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