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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 腫瘍マーカー 消化器系
AFP(α-フェトプロテイン)
著者: 石塚英夫1
所属機関: 1東部地域病院内科
ページ範囲:P.642 - P.645
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
α-fetoprotein(AFP)は,電気泳動上α1分画に泳動される蛋白であって,胎児の血清蛋白の7割を占めるが,出産時には痕跡程度に低下し,成人においてはごく微量しか存在しない.この蛋白は,胎生期には上部消化器官の原基である前腸(foregut)および卵黄嚢(yolk sac)で産生される.
悪性腫瘍の発生に伴い,胎生期に産生されていた蛋白が再び産生される現象があり,一般に「癌細胞の先祖帰り」と呼称されている.
α-fetoprotein(AFP)は,電気泳動上α1分画に泳動される蛋白であって,胎児の血清蛋白の7割を占めるが,出産時には痕跡程度に低下し,成人においてはごく微量しか存在しない.この蛋白は,胎生期には上部消化器官の原基である前腸(foregut)および卵黄嚢(yolk sac)で産生される.
悪性腫瘍の発生に伴い,胎生期に産生されていた蛋白が再び産生される現象があり,一般に「癌細胞の先祖帰り」と呼称されている.
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