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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 腫瘍マーカー 消化器系

KMO 1

著者: 神垣隆1 黒田嘉和1

所属機関: 1神戸大学医学部第1外科

ページ範囲:P.654 - P.655

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 KMO1は,ヒト大腸癌株化細胞COLO 201を免疫原としてハイブリドーマ法で作製されたモノクローナル抗体により認識されるI型癌関連糖鎖抗原である.KMO 1抗原は,CA19-9抗原であるシアル化Lewis a(Lea)と,それより分子量が大きい2つの糖鎖よりなる長鎖シアル化Leaと考えられている1).KMO 1抗原決定基はCA19-9に近似しており,膵癌あるいは胆嚢・胆管癌などの胆道癌において高い陽性率を示す.一方,CA19-9と異なり肝癌においても高い陽性率を示し,α-フェトプロテイン(AFP)と明らかな交叉性を認めずAFP陰性例において陽性を示すことがある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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