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増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 腫瘍マーカー 消化器系
NCC-ST-439
著者: 菅野康吉1
所属機関: 1栃木県立がんセンター研究検査部遺伝子検査・DNA解析室
ページ範囲:P.659 - P.659
文献購入ページに移動異常値の出るメカニズムと臨床的意義
NCC-ST-439は,ヒト胃癌細胞株St-4を免疫原として作成されたモノクローナル抗体であり,その認識する抗原は胃癌をはじめとする各種癌組織に高率に発現する.癌患者血清中に出現する抗原の測定は,腫瘍マーカーとして有用である.NCC-ST-439の抗原決定基は長いこと不明であったが,最近,ムチンのコア蛋白にN-アセチルガラクトースアミンを介して直接II型糖鎖であるシアリルルイスX抗原が結合した構造を認識することが明らかにされた.
NCC-ST-439は,ヒト胃癌細胞株St-4を免疫原として作成されたモノクローナル抗体であり,その認識する抗原は胃癌をはじめとする各種癌組織に高率に発現する.癌患者血清中に出現する抗原の測定は,腫瘍マーカーとして有用である.NCC-ST-439の抗原決定基は長いこと不明であったが,最近,ムチンのコア蛋白にN-アセチルガラクトースアミンを介して直接II型糖鎖であるシアリルルイスX抗原が結合した構造を認識することが明らかにされた.
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