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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻11号

1999年10月発行

文献概要

増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第6集 腫瘍マーカー 乳腺・婦人科系

CA 125

著者: 坂元秀樹1

所属機関: 1日本大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.667 - P.667

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異常値の出るメカニズムと臨床的意義
 卵巣癌株OVCA 433に対するマウス単クローン抗体が認識する抗原がCA 125である1).現在まだクローニングはされていないが,最近の研究では分子量1,000Kd以上の糖蛋白であり,77%がgalactose,n-acetylglucosamine,n-acetylgalactosamineでglycoslationを受けている2).また,赤血球抗原Ley,Lex,H type2を共有する2).その産生はcelomic epitheliumで起こるとされ,腫瘍,偽腫瘍,炎症などで産生が増加する.CA 125は正常人での陽性は1%,卵巣上皮性腫瘍では85%と報告されているが3),生理的状況においても比較的高い値を示すことがあり,判定には他の要因も考慮する必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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