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文献概要
けんさ—私の経験
約10年間,精神分裂病と診断されていた慢性脳炎
著者: 水谷江太郎1
所属機関: 1榊原白鳳病院神経内科
ページ範囲:P.712 - P.712
文献購入ページに移動精神症状や人格の変化で発症する脳炎は稀ではなく,時に分裂病様の症状を呈することも経験するが,発熱,痙攣,意識障害などの症状や病像の進行から脳炎と気づかれることが多い.本例では,臨床像からは精神分裂病との鑑別が長期間にわたって困難であった.このような慢性の脳炎例が存在し,分裂病と診断されていても,場合によっては髄液検査を施行することが必要であることを知らされた.
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