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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻12号

1999年11月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのCT 頭部CT

脳出血・くも膜下出血

著者: 町田徹1

所属機関: 1NTT関東病院放射線科

ページ範囲:P.1772 - P.1775

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●急性期出血の描出にはCTが優れている.
●脳出血の大部分は高血圧性であり,基底核・小脳・脳幹などに好発する.
●非典型的脳出血例では血管奇形の存在を考える必要がある.
●急性期出血は高吸収を示すが,次第に吸収は低下する.
●脳内血腫のmass effectは発症1〜2週で極大となる.
●血腫周囲にリング状増強効果がみられることがある.
●悪性黒色腫,絨毛上皮腫,腎癌などの転移は出血しやすい.
●くも膜下出血の原因疾患は,第一に脳動脈瘤である.
●CTはくも膜下出血に続発する水頭症や脳梗塞の検出に有用である.
●急性期出血に対しては現在のところ,MRIよりCTのほうが有利なことが多い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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