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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻12号

1999年11月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのCT 胸部CT

びまん性感染症

著者: 小栗晋1 西村浩一2 伊藤春海3

所属機関: 1国立療養所南京都病院呼吸器科 2京都大学大学院医学研究科呼吸器病態学 3福井医科大学放射線科

ページ範囲:P.1790 - P.1792

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●びまん性感染症の鑑別診断では,まず患者の免疫状態から起炎菌となりうる病原体を考えることが重要である.
●免疫不全患者では,カリニ肺炎が鑑別診断の一つとなり,肺門から広がる地図状のスリガラス様所見を呈することが多い.
●カリニ肺炎とサイトメガロ肺炎はしばしば合併する.
●血液の悪性疾患患者では,侵襲性アスペルギルス症が重要であり,結節性病変の周囲にみられるスリガラス様病変はhalo signと呼ばれ,本症に比較的特徴的である.
●粟粒結核では,胸部X線写真で正常にみえてもCTで多数の小結節性病変が描出されることがある.不明熱の場合に考慮する必要あり.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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