文献詳細
文献概要
今月の主題 内科医のためのCT 胸部CT
良性腫瘍
著者: 栗山啓子1
所属機関: 1大阪府立成人病センター放射線診断科
ページ範囲:P.1807 - P.1809
文献購入ページに移動●肺の良性腫瘍は胸部X線写真と同様にCTにおいても,充実性の結節影や腫瘤影を呈する.
●充実性に増殖する肺野型肺癌(低分化腺癌,腺管型腺癌,小細胞癌,大細胞癌およびカルチノイド)との鑑別が重要であり,前回との比較読影や経過観察が有用である.
●スキャンの厚みが薄いHRCT(1〜2mm)で腫瘤影内の石灰化や脂肪を検討することにより,良性腫瘍である過誤腫と結核腫などの肉芽腫の診断が可能である.
●肺の良性腫瘍は均一な軟部組織濃度の腫瘤影を呈することが多いために,悪性を疑う場合は,速やかに経皮肺生検や気管支鏡下肺生検などの病理組織診断を行う必要がある.
●充実性に増殖する肺野型肺癌(低分化腺癌,腺管型腺癌,小細胞癌,大細胞癌およびカルチノイド)との鑑別が重要であり,前回との比較読影や経過観察が有用である.
●スキャンの厚みが薄いHRCT(1〜2mm)で腫瘤影内の石灰化や脂肪を検討することにより,良性腫瘍である過誤腫と結核腫などの肉芽腫の診断が可能である.
●肺の良性腫瘍は均一な軟部組織濃度の腫瘤影を呈することが多いために,悪性を疑う場合は,速やかに経皮肺生検や気管支鏡下肺生検などの病理組織診断を行う必要がある.
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