文献詳細
今月の主題 内科医のためのCT
胸部CT
文献概要
●胸部単純X線撮影による縦隔腫瘍の診断は,病変の局在診断にとどまる.
●CTでは,まず嚢胞性腫瘤と充実性腫瘤とを鑑別する.前者は単純CTで水に近いCT値を示すが,例外として気管支原性嚢胞がある.後者の場合には,腫瘍の形態や内部構造,周囲への浸潤の有無により,良・悪性の鑑別はある程度可能である.
●単純CTで,脂肪による低吸収域を含む腫瘤には,奇形腫や脂肪腫などがあり,また,石灰化巣のうち歯牙は奇形腫に特徴的である.
●悪性腫瘍間の鑑別はCTのみでは困難なことが多く,MRIやCTガイド針生検などが必要となることもある.
●CTでは,まず嚢胞性腫瘤と充実性腫瘤とを鑑別する.前者は単純CTで水に近いCT値を示すが,例外として気管支原性嚢胞がある.後者の場合には,腫瘍の形態や内部構造,周囲への浸潤の有無により,良・悪性の鑑別はある程度可能である.
●単純CTで,脂肪による低吸収域を含む腫瘤には,奇形腫や脂肪腫などがあり,また,石灰化巣のうち歯牙は奇形腫に特徴的である.
●悪性腫瘍間の鑑別はCTのみでは困難なことが多く,MRIやCTガイド針生検などが必要となることもある.
掲載誌情報