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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻12号

1999年11月発行

今月の主題 内科医のためのCT

胸部CT

縦隔腫瘍

著者: 成松明子1 野口靖志1 結城朋子1

所属機関: 1埼玉県済生会栗橋病院放射線科

ページ範囲:P.1810 - P.1812

文献概要

●胸部単純X線撮影による縦隔腫瘍の診断は,病変の局在診断にとどまる.
●CTでは,まず嚢胞性腫瘤と充実性腫瘤とを鑑別する.前者は単純CTで水に近いCT値を示すが,例外として気管支原性嚢胞がある.後者の場合には,腫瘍の形態や内部構造,周囲への浸潤の有無により,良・悪性の鑑別はある程度可能である.
●単純CTで,脂肪による低吸収域を含む腫瘤には,奇形腫や脂肪腫などがあり,また,石灰化巣のうち歯牙は奇形腫に特徴的である.
●悪性腫瘍間の鑑別はCTのみでは困難なことが多く,MRIやCTガイド針生検などが必要となることもある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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