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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻12号

1999年11月発行

文献概要

今月の主題 内科医のためのCT CTの新しい展開

ヘリカルCTによる肺癌検診

著者: 曽根脩輔1 高島庄太夫1 李峰1

所属機関: 1信州大学医学部放射線科

ページ範囲:P.1855 - P.1857

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●肺癌は難治性であり,現在の救命率は低い.
●わが国では年間約5万人弱が罹患している.米国では年間約17万8千人が罹患,約16万人が死亡している.
●臨床病期IAの5年生存率は約61%で,十分な数値ではない.これより進行した病期,特にⅢ期やⅣ期の5年生存率は非常に低い.
●腫瘍径が少なくとも2cm以下の肺癌の発見を目標とした肺癌検診が望ましい.しかし,このような目標の達成は,胸部単純写真によっては,一般に困難である.
●CT検診では,5mmから2cmの範囲の大きさでほとんどの肺癌を発見できる.
●低X線曝射の胸部のCT検査(管電流が25mAの場合)による胸部の皮膚吸収線量は約3mGyである.
●われわれの概算では,少なくとも45歳以上の受診者において,CT検診におけるX線被曝によるリスクより肺癌の早期発見による延命効果が上回る.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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