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文献概要
今月の主題 内科医のためのCT CTの新しい展開
肝癌における肝動脈CTと門脈CTの有用性
著者: 高安賢一1
所属機関: 1国立がんセンター中央病院放射線診断部
ページ範囲:P.1858 - P.1861
文献購入ページに移動●門脈CT(CTAP)および肝動脈CT(CTA)は,肝腫瘍の精密検査に位置づけられ,進行肝細胞癌では,おのおのlow density(perfusion defect)およびhigh densityな病変として描出される.
●早期の肝細胞癌では,進行肝細胞癌と異なって,門脈CTで1/3がiso density,肝動脈CTでIowないしiso densityとなる病変が80%強となる(いずれの検査法でも抽出しにくくなってくる).
●門脈CTや肝動脈CTでいろいろな部位にピットフォールがみられる.肝S4の背側,S1,S5は門脈CTで,肝表面は肝動脈CTでピットフォールの比較的多くみられる部位である.
●早期の肝細胞癌では,進行肝細胞癌と異なって,門脈CTで1/3がiso density,肝動脈CTでIowないしiso densityとなる病変が80%強となる(いずれの検査法でも抽出しにくくなってくる).
●門脈CTや肝動脈CTでいろいろな部位にピットフォールがみられる.肝S4の背側,S1,S5は門脈CTで,肝表面は肝動脈CTでピットフォールの比較的多くみられる部位である.
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