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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 Introduction

内科医にとっての予防とは

著者: 松村真司1 福原俊一1

所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科

ページ範囲:P.1924 - P.1928

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●予防は,人間集団に介入するポピュレーション・ストラテジーと,個人に介入するハイリスク・ストラテジーの2つに大別される.臨床実践では後者が多用されるが,前者の重要性も忘れてはならない.
●予防は,一次・二次・三次予防に大別される.自分が行おうとしているのはどれか常に考える.
●予防を行う際には,適切にリスク評価をすることが必要である.リスクの評価にあたっては,1)まず,どのアウトカムで見ているかを考えよ.患者の視点,社会的視点に立脚したアウトカムが重要である.2)その疾患の頻度(罹患率,有病率)を考えよ.稀な事象では,相対危険度より絶対危険減少をみる.3)研究デザインを吟味し,根拠の強さ,バイアスを考慮する.
●根拠に基づく予防は,医師-患者間のコミュニケーションを改善させる一つの方法に過ぎない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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