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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 感染症の予防方法

心内膜炎予防のための抗生物質投与

著者: 武田裕子1 岡田徹2

所属機関: 1筑波大学臨床医学系 2名古屋第一赤十字病院

ページ範囲:P.1932 - P.1934

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●菌血症から心内膜炎を発症するリスクは心疾患によって異なる.例えば,僧帽弁閉鎖不全を伴わない僧帽弁逸脱では,リスクはほとんどなく予防を必要としない.
●予防投与の必要性は手技によって異なる.
●予防投与は推定される起因菌に合わせて選択する.広域スペクトルを有する抗生物質を用いる必要はない.
●投与のタイミングが重要.通常,抗生物質は手技直前(経口では1時間前,静・筋注では30分前)に1回のみ投与すればよく,繰り返し投与する必要はない.
●予防効果のエビデンスとなる確実性の高い臨床試験は行われていないので,その適応については臨床家が個々の症例ごとに判断する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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