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文献詳細

雑誌文献

medicina36巻13号

1999年12月発行

文献概要

今月の主題 Evidenceに基づいた内科疾患の予防 感染症の予防方法

成人のワクチン投与

著者: 岡山昭彦1

所属機関: 1宮崎医科大学内科学第2講座

ページ範囲:P.1955 - P.1957

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●インフルエンザは単なる風邪とは異なり,高齢者や基礎疾患を有する患者では重篤な病態を呈しうる.重要な合併症としては肺炎,脳炎,心筋炎,心外膜炎,また特殊な合併症としてライ症候群がある.治療薬としてはA型にアマンタジンが有効である.
●欧米では高齢者,ハイリスク群を中心に広くインフルエンザ不活化ワクチンが使用されており,予防効果,費用効果とも有益であることが示されている.現在本邦でもより積極的な使用が検討されている.
●肺炎球菌は肺炎,髄膜炎の主要な起炎菌の一つである.ペニシリン耐性菌の出現もあり,今後ワクチンによる幅広い予防の必要性について検討が望まれる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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